大昔から存在していたネイルアート
現在ではファッションの一部として多くの方が楽しんでいるネイルアートは、起源を辿ると大昔から存在していた事がわかります。
爪に色を付けるという現在のネイルの礎になったのが、紀元前3000年頃のエジプトと言われています。
当時は当然ながらマニキュアは存在しておらず、ヘナという植物を利用して着色していたそうで、地位が高い人は赤を好んでいたと言われています。
日本に最初に伝えられたのは平安時代の頃で、現在の中国から伝えられた文化だったそうです。
現在のネイルに近い文化が誕生したのは20世紀前半にアメリカで登場したネイルラッカーでした。
自動車に使用されている塗料を基に開発され、その頃からネイルを専門的に行なう職業としてネイリストが誕生したと言われています。
日本で本格的に流行したのは1970年代で、1980年代頃からネイルサロンが増えてきて、1990年代から様々なネイルデザインが登場するようになりました。
参考:ネイルデザインで振り返る日本の現代史。流行ネイルの移り変わりと社会背景
ネイルデザインの変遷
1990年代に本格的なネイルが流行し出した頃に多くの方が実践していたのはスカルプです。
当時は非常に高額な費用が必要になるだけでなく、いきなりスカルプを付けてしまって日常生活に支障が出やすいと感じるなど、最新ファッションを楽しむためとはいえ苦労していた方が多かったようです。
派手なデザインが好まれていたのはバブル景気の名残があったからなのかもしれませんね。
2000年代に突入するとネイルチップやハードジェルがジワジワ浸透してきました。
この頃はネイルへの注目度が非常に高まり、デザインがエスカレートしてきた時期です。
盛りと呼ばれる見た目がかなりゴージャスなデザインを好む方が増えてきたのもこの頃のことです。
ネイルチップを活用してオンとオフを上手く使い分けるOLさんが増えてきました。
現在は根強いスカルプ派と自分の爪を活用するジェルネイル派に分かれている印象を受けます。
ネイリストの仕事をしている職場でも、お客様の傾向がはっきり分かれていると感じます。
ネイリストの中ではスカルプの方が好まれている傾向があり、私もどちらかと言うとスカルプ派ですね。
デザインはどちらかと言うとシンプルで大人っぽいデザインが好まれています。
仕事をしている時にも問題ないデザインを求める方が増えているため、シンプルなデザインが好まれているようです。
特別なパーティーシーンには思い切って派手なデザインを希望する方が多いので、ネイリストの本領を発揮させてもらっています。